
キッズ向けWebサイトのデザイン ー トレンドと最適な実践方法
投稿日: 2021年10月30日
(本記事はcodemonkey.comの翻訳を基にした記事です。)
ニュースサイトやオンラインショッピングサイトを格好良くデザインすることと、子供や10代の世代が興味を持つようなサイトをデザインすることは、全く別物です。ほとんどのウェブサイトは大人向けにデザインされており、文章によるコンテンツが中心で楽しさやインタラクティブ性はあまり重視されていません。
キッズや10代の世代が主に訪れるウェブサイトをデザインする際には、「子どもたちは忍耐力がなく、常に楽しいことを求めている」ということを念頭に置くことが非常に重要です。動作の多いデザイン、読み込みの遅さ、いくつかの不具合など、少しでも気になる点があれば、子どもたちはあまり時間をかけて見てくれないでしょう。
子供も大人も、質の高いコンテンツを求めているという点では共通しています。しかし、大人がeコマースサイトのレビューなどを興味深く見るのに対し、子どもはビデオやゲームなどのインタラクティブで教育向けのコンテンツを好みます。また、大人が暗い色調を好むのに対し、子どもは明るくはっきりした色調を好みます。
子ども向けのウェブサイトは、かつてはとても派手なデザインが多かったのですが、ありがたいことに、状況は良い方向に変わってきています。ここでは、現在の最新のデザイントレンドとその手法をご紹介します。
最も重要な年齢層を対象としたデザイン
本当に子供たちを惹きつけるウェブサイトにするためには、子供向けのウェブサイトをデザインするだけでは不十分で、ウェブサイトにとって最も重要な年齢層の好みに合わせてデザインする必要があります。
例えば、あなたのウェブサイトでは、最も重要な年齢層が9~12歳だとします。もし、あなたのウェブサイトが明るい色や小さくてシンプルなテキストを使い、いたるところにアニメのキャラクターが表示されていたら、この9~12歳の年齢層はそのウェブサイトを「子供っぽい」と感じ、すぐに他のページに移ってしまう可能性が高いでしょう。
好みは、年齢ごとに微妙に異なります。まず、3歳から5歳までの年齢層には、明るい色、シンプルなレイアウト、できるだけ少ない文字数、そして親しみやすいアニメのキャラクターを使用する必要があります。この年齢層には、最もシンプルなインタラクティブコンテンツのみを使用してください。
6歳から8歳にかけては、相変わらず明るい色が好まれますが、ウェブサイトのレイアウトや画像は、もう少し重層的で詳細なものにすることができます。簡単な言葉を使う方が良いですが、一言だけの説明を小さな文章に置き換えることもできます。この年齢層には、インタラクティブなコンテンツの種類と数を増やす必要があります。
9歳から12歳までの年齢層では、明るい色や落ち着いた色を使い始めることが可能になります。言葉はシンプルなものが良いですが、たくさんの言葉を表示することも問題ありません。また、この年齢層はより人間に近いアニメキャラクターを好みます。複雑なインタラクティブ・コンテンツを何も気にすることなく自由に使いましょう。
13歳~16歳の年齢層向けウェブサイトを作る場合は、明るい色は避けた方がよく、レイアウトはより伝統的なものが好まれます。どういう言葉使いが良いか等が難しくなっていきますが、読みやすいように表現されていれば、好きなだけ文字を加えられます。アニメのキャラクターを画像に置き換えてみるのも良いでしょう。

ハッピーで快適な環境を作る
どの年齢層の子どもたちにも共通して言えるのは、何よりも楽しいことを好むということです。ですから、子どもたちがあなたのウェブサイトを長い時間見て、また忘れずに訪れてくれるようにするには、あなたのウェブサイトを本当に楽しいものにする必要があります。
ハッピーで心地よい雰囲気のコンテンツを使いましょう。例えば、ウェブサイトにキュートな笑顔のアニメキャラクターを加えることができます。面白いアニメーションの他、子供たちを楽しませながら子供たちの知識を増やすようなキャッチーな韻や歌を表示させることもできます。
また、ウェブサイトのデザイン要素によっても、ポジティブなニュアンスを伝えることができます。サイトに使用する色は、明るくてコントラストの高いものにしましょう。また、フォントも楽しく読みやすいものを選びましょう。手書き感のあるフォントを使うのもいいでしょう。
また、ウェブサイトのインタラクティブコンテンツは、対象となる年齢層の好みに応じて魅力的だと受けとめられるものにすることができます。例えば、13〜16歳の子供たちには、2〜5分の教育ビデオを組み入れ、9歳〜12歳の子供たちには、楽しいゲームを加えることができます。
大きなデザイン要素は、あなたのベストフレンド
あらゆる種類のウェブトラフィックに大きな影響を与えることが証明されているデザイン要素の一つが、大きなサイズの要素です。大きなサイズの文字、大きなコールトゥアクション、巨大なウェルカムスクリーンなどがそれにあたります。このようなデザインの変化は、ほぼ全ての種類のウェブサイトで見受けられます。また、このデザイン改善は、ウェブサイトのターゲット層が子供や10代の世代である場合に特に有効です。
子どもたちが大きなサイズのデザイン要素に惹かれるのは、子供がシンプルでわかりやすい言葉や物を好むからです。したがって、ウェブサイトに大きくてシンプルなコールトゥアクションを使ったり、大きなボタンを付けたりすることは、子どもたちを惹きつける最適な方法です。
子供たちを楽しませ、ウェブサイトに留まらせるために重要なもうひとつのデザイン戦略は、サイトに大きなアニメーション・キャラクターを加えることです。このキャラクターは、どのリンクが開かれたか、あるいはユーザーがどのような行動をとったかに応じて、「話したり」「動いたり」します。
これらは、子供向けのウェブサイトを作る際に最近の専門家が頼りにしている最も一般的なデザインの傾向とテクニックです。ぜひ、あなたのサイトでも試してみてください。
著者について
ジャマールは、現代のビジネス活動におけるソーシャルメディアの影響について執筆している作家です。彼の名前は、著名なグローバルブランドのソーシャルメディア戦略の立案で知られています。最近の関心事は、地元の靴ブランドがソーシャル力を駆使してPeshawari Chappalの売上向上へ繋げられるよう寄与することです。